総合的学習対応のためのシルク博物館利用手引
何を調べたいか、具体的な目的を持って博物館を見学しましょう。

蚕や野蚕を育てたい・調べたい
- (1) 蚕や野蚕を育てるには
博物館では4~10月までは学習ゾーンで人工飼料や桑の葉を与えて蚕を飼っています。
この展示を見ながら育て方を知り、わからない時には学芸員にたずねてみましょう。
学芸員からもっと詳しい助言指導を受けたい場合には、電話で予約をしてください。
- (2) 蚕の一生を観察し、変化する様子を知りたい。
蚕の発育していく様子が模型で分かりやすく展示されています。
卵から幼虫、さなぎ、成虫(が)へと変化していく様子が良くわかります。
学校や家庭で観察できなかったところも、よくわかります。
- (3) 人工飼料で蚕を飼ってみたい
博物館では4~5月、9~10月ごろは学習ゾーンで人工飼料を使って蚕を飼っています。
桑の葉の飼い方とは少し違いますので、わからない時には学芸員にたずねてみましょう。
蚕の人工飼料は桑粉末、脱脂大豆粉末、セルロース粉末などからできています。
配合量などは学習ゾーンに設置されている展示や図書資料で詳しく知ることができます。
- (4) 農家での蚕の飼い方を知りたい
稚蚕共同飼育所で農家の蚕を飼う様子や農家が機械や簡易装置などを使って蚕を飼う様子などが、
写真や展示解説で知ることができます。現地見学ができない方にも写真でリアルに知ることができます。
- (5) 繭を作る昆虫を調べたい
世界には繭を作る昆虫がたくさんいます。日本の野山にいるクワコ、ウスタビガ、天蚕(ヤママユガ)や
日ごろ見ることのできない外国の珍しい野蚕の繭や成虫(が)などが展示されています。
大きなボールのようなアナフェの繭(普通の蚕の繭の約170倍)なども見られます。
蚕を飼いたい・卵がほしい
シルク博物館では現在、5月中ごろから飼育できる蚕の卵の配布申し込みを受け付けています。
配布を希望される学校や幼稚園などは、申し込みの手続きをしてください。
(平成24年度の申込は終了しました。)
この卵は郵送することはできませんので、シルク博物館まで受け取りにきていただきます。
これ以外の時期は受付していませんのでご注意ください。
詳しくはシルク博物館へお問い合わせください。(TEL 045-641-0841)
また、平成24年度も学校や幼稚園など団体・グループで作った絵日記・記録帳などを紹介する
「
かいこの観察記録展示」を開催いたします。
かいこの観察記録・絵日記などいろいろな作品をお待ちしています。
糸繰りの方法を知りたい・糸繰りの体験をしたい
普通に繭を煮ても、うまく糸繰りができなかった経験はありませんか?
来館されれば学芸員の指導が受けられます。学芸員の助言指導を受けたい場合には、電話で予約をしてください。
シルク博物館では、毎年、夏休みに「親と子のかいこの自然科学教室」を開催します。
この教室で糸繰り体験ができますが、詳しくは年間スケジュール特別展「親と子のかいこの自然科学教室」をクリックしてください。
シルクなどいろいろな繊維の特徴を知りたい
- (1) 繊維にはどんな種類があるだろう
いろいろな繊維(動物・植物・化学繊維)が分類され展示されています。学習ゾーンでこれらの繊維を手に取って感触などを体験することもできます。
蚕が吐き出す糸から作られた絹繊維は動物繊維に属します。
- (2) 繊維の特徴、構造を知りたい。
シルクを中心に、光学顕微鏡や電子顕微鏡で調べた繊維の構造写真と解説展示から繊維の特徴、構造を知ることができます。
- (3) いろいろなシルク製品は繭何個からできているだろうか
きものをはじめ身のまわりで使われているスカーフ、ネクタイなどさまざまなシルク製品を作るのに必要な繭の数量を、わかやすく展示しています。
例えば、スカーフ1枚を作るにはおよそ110個の繭が必要です。
- (4) シルク製品の正しい手入れや保管の仕方を知りたい。
洗濯やアイロンのかけ方、保管の方法などを、図解入りでわかりやすく展示説明しています。
例えば、シルク製品の洗濯に市販の合成洗剤は使えません。何を使えば良いのか、展示をみると納得できます。
- (5) シルクはどんな所に利用されているだろうか
最近は衣食住全般にわたってシルクが利用されています。食品、化粧品などさまざまなものに使われていることがわかります。
例えば、アメやそば・うどん等にもシルクが入っているものがあり、シルクは健康を良好に維持する機能を持った食品(機能性食品)として注目されています。
蚕糸業や衣服の変遷を知りたい
- (1) 日本の蚕糸業の歴史を知りたい
日本の蚕糸業の移り変わりを年表に整理して展示しています。
日本では弥生時代前期末のシルクの織物が遺跡から出土していますので、養蚕や織りには古い歴史があることがわかります。
詳しく知りたい人は、館内の展示や学習ゾーンの資料を活用するとよいでしょう。
学芸員の助言指導を受けたい場合には、電話で予約してください。
- (2) 養蚕や製糸の道具や機械の変遷を調べたい。
昔はどんな道具で蚕を飼ったり、繭から糸を繰ったのでしょうか。現在はどうしているのでしょうか。
養蚕や糸繰りに使った昔の道具が展示されています。また、現在の養蚕や製糸の様子も学習ゾーンに展示されていますので、
これらの変遷がよくわかります。
- (3) 蚕糸統計を調べたい
明治時代からの日本の蚕糸統計(明治時代から現在までの養蚕戸数、繭生産量など)が展示されています。
詳しく調べたい人は学習ゾーンにある関係資料を活用すると更に詳しく知ることができます。
- (4) シルクの主な生産国と生産量を調べたい。
世界地図の中にシルクの主な生産国が示され、国別・年次別の繭、生糸の生産量がグラフで展示されています。
明治42年(1909年)から世界一の生糸生産を誇った日本は、この王座を昭和50年代はじめに中国に譲ってしまいました。
詳しく調べたい人は学習ゾーンに設置してある関係資料を活用すると更に詳しく知ることができます。
- (5) 日本の服飾の移り変わりを知りたい
上古から大正時代まで、時代ごとの風俗衣装を等身大の人形に着せて展示してあるので、その移り変わりがわかります。
写真や書籍などで見るのとは違い、とてもリアルです。
- (6) 絹の道を知りたい
- (ア) 世界のシルクロードを調べたい。
草原路(ステップ路)、オアシス路、南海路などのルートと絹織物の発掘地を示した地図と説明があります。
詳しく知りたい方は学習ゾーンで関係資料を調べることができます。 - (イ) 日本の「絹の道」を調べたい。
横浜が開港され、東北、関東、東山地方から横浜へ絹が運ばれた道のパネルが展示されています。
詳しく知りたい方は、学習ゾーンで関係資料を調べることができます。
博物館の学習ゾーン紹介:調べたり体験できることは......
- (1) 調べることができること
- (ア) 蚕の飼い方・観察の方法、人工飼料などについて
- (イ) 養蚕・製糸など全般にわたる蚕糸技術について
- (ウ) 蚕糸統計について
- (エ) 蚕糸業の歴史について
- (オ) シルクロード・絹の道の歴史について
- (カ) 服飾の歴史について
- (2) 体験できること
- (ア) 機織り
- (イ) いろいろな家蚕繭・野蚕繭、生糸、真綿、つむぎ糸、植物の繊維素材、植物・動物・化学繊維などに触れる体験
夏休み期間に開催します。蚕の観察や展示、講演会などを通じて蚕の生態を知ることができます。
また、繭人形作り、糸繰り、機織りなどの楽しい体験ができます。
詳しくは年間スケジュール特別展「親と子のかいこの自然科学教室」をクリックしてください。
